手作りかんころ餅への道
手作りしたくて、トライしてみました!
かんころとは、サツマイモをゆでて干した保存食。
結構カチコチになるまで干したものです。
それをもち米や砂糖と合わせて搗いたものが、「かんころ餅」
もち米より「かんころ」の方がずっと分量が多いので、
お味はかなりのサツマイモ感✨
甘くてふんわりもちもち美味しいんです💛私にとっての
ソウルフードです。
昔、おばあちゃんと一緒に手作りしていた父と母に来てもらい、
かんころづくりをレクチャーしてもらいました。
サツマイモはうちは育てていないので、父母が畑で丹精込めて
作った芋をおすそ分けしてくれたものを使いました。
サツマイモを切る独特の道具は、おばあちゃんが使って
いたもの。父が刃をピカピカに磨いて持ってきてくれました。
珍しいこの道具に興味を持った子ども達も、手伝って
くれました。
今は北風に当てて、ゆでた芋を乾かしている最中です。
祖母にとって、手間がかかるかんころづくりはきっと、
季節が廻れば必ずやる、生活の一部だったと思います。
「芋を掘ったら、かんころ作って、かんころ餅に加工して、
大切な人たちに配る。」
芋から手作りのかんころ餅づくりは、きっと、亡くなる数年
前まで、多分一年も欠かさずやってきた、祖母にとっての
季節の楽しみだったのかな。
わたしはそんな「おばあちゃんのかんころ餅」を食べて
育ってきました。
今も、おばあちゃんが家の前に干し台を広げて、かんころを
一所懸命に干している姿を思い出します。
今は亡きおばあちゃんも、天国から「あよー。ちーはとうとう
かんころば作りだしたかあ~~」なんて笑っていそうです(^^)
年末、この「かんころ」と「えん」でとれたもち米で、
かんころ餅を作ります。
きっと少しの量しか作れませんが、かんころ餅が好きな
うちの子達も、今からワクワクしています(*^-^*)
本当は、両親が焼き芋用に育てた甘ーいサツマイモ。

火は子ども達に起こしてもらいました。

母は、五島にお嫁に来てからかんころづくりを手伝ってきました。
昔話の花が咲きます。

小さいころからやってたなあ。懐かしい!と父。

さあ、留学生もチャレンジ!


プチ滞在中の東京のりゅうやくんも。
2週間しかないから、いろんなこと体験して帰るんだ!!と
やる気満々。

プチ反抗期中の太志にも(笑)声をかけたら、珍しく素直に
付き合ってくれました(^^)

薪の炎で思わず焼き芋焼いちゃいました!

かんころをスライスする道具は、面白い。

子ども達が薪で沸かしてくれたお湯で、茹で上げる。ゆで加減が難しい。


干します。この後カラスにちょっぴりやられました・・。


この干すという作業が、時間もかかるし大変。
かんころは昔は各家庭で作られていたそうですが、いまは
めっきり減ったとか。干していると「なつかしい!!」と言われます。
この「かんころを干す風景」も、上五島の冬の原風景の一つなんだなあと
感じました。
・・・失われていくもの。
でも私は、おばあちゃんの記憶と共に、細々とでも残していきたいナ。
