椿の花で酵母を起こし、パンが焼けた!!
私の真正面に正座し、キラキラした瞳でこう言ったのは、
一年半前、留学の現地見学に訪れた時の、れんかさん。
(まだ今よりずっと髪も短く、あどけない表情だったな(*^^*))
「へえ!面白いね!必ずやろう!!」私もそういって、約束したんでした。
れんかさんが、留学終了直前、その目標を、見事達成しました。
何回もの失敗の上、ようやく大成功した、「椿の天然酵母パン!!」

失敗続きだった時、島の天然酵母のパン屋さんから、
れんかさんにアドバイスをいただきました。
「椿の花だけで酵母を起こすより、まずはリンゴで起こして、
途中から椿の花を入れてごらん」
そこでれんかさん、まずは、瓶にリンゴと水を入れて、酵母を起こしました。
でも、酵母を起こすには暖かい場所に置かないと。
この時の室温、12度前後💦寒い。
そこで2人で話し合い、「昼間は私の自宅透析をしている
ぽかぽかの部屋に置く。
夜は、れんかさんが酵母の瓶を抱いて寝る!!」
ことに決定!
れんかさんが、抱いて寝ること数日。
れんかさんの体温のおかげでしっかり泡が出て、ワインのような香りに♪

泡が落ち着いたところで、いよいよ椿の花を投入!

れんかさんの考えで、つばきの蜜を入れたいからと、
椿の「がく」はそのまま投入。

さらに抱いて寝ること数日・・
泡がぶくぶく!芳醇な香り!

酵母起こし、ひとまず成功でしょう!

途中、ほかの子も興味津々。
ホントにこれで、パンが膨らむの??

ざるで濾して・・

絞って・・

いよいよ元種にするために、強力粉と、ゴリリンの塩を投入。

数時間後、ぶくぶく!いいぞ!酵母は元気だ!

さらに強力粉と塩、水を加え・・

完成した元だねと、パンの材料(強力粉、手塩、メープルシロップ、
バター)を混ぜ合わせ、こねて、
パン生地ができた!

翌朝まで発酵させるため、寝る前に仕込みです。

翌朝。れんかさんは「ぱん!!」「発酵!!」と叫びながら起きてきた(笑)
ドキドキしながらオーブンに入れる。
ワクワクしながらオーブンを開ける!!
「うわーーーーーー!!!」と歓声が。

カンペキな仕上がり!!
香ばしい、天然酵母特有の香りが、たまらない✨
市販のイーストでは絶対に出ない香り!

れんかさんの起こした酵母の力で、ちゃんとパンが焼けた✨
感動です!!
今まで食べた、どの天然酵母パンより、ダントツでおいしい・・・( ;∀;)

パンのおいしさに、大興奮の朝でした。

そして離れに住むママリンのもとへ、焼き立てのパンを
走って持っていくれんかさんの後ろ姿が、朝日に照らされて
美しかったです(#^^#)

調理師で、料理の腕前抜群のママリンも、うーーーん、
これは最高にうまい!!と唸っていました。
