出会ってくれて、ありがとう。
私たちはこれまで、たくさんの子どもたちと出会わせてもらいました。
先のブログに書きましたが、20年続けてきた子どもキャンプでは、
のべ900人の子どもたちと出会ったことになります。
そしてやはり、出会いがあれば別れがある。
一年ともに過ごした留学生を、この春、次々に船でお見送りしました。

卒業式はとても感動的でした。
低学年の小さな子も、式中しっかりと背を伸ばし、
長いセリフもすらすらと覚えて、堂々と発表していました。

れんかさんは卒業証書授与の直後、壇上で
「ニワトリにかかわる仕事をしたい」と発表。
うちのニワトリも、可愛がってくれたね。

留学生のスバルくんとれんかさん。
お互いのことが分かると意気投合して、愚痴も言い合える仲に。
このご縁、ずっと大事にしてほしいな。
それにしても、たくましく大きく成長したなあ。

6年生のれんかさんは、自分のお宅でも10年以上、沖縄県で
留学生の受け入れをしていらっしゃいます。
自分が生まれた時から、家族は留学生の受け入れをしていた。
でもいつからか、自分も別の場所の留学にいってみたい、と思うようになったとか。
そんな大切な経験の場所に、「えん」を選んでくれて、
出会ってくれて、ありがとう。

必然的に出会ったこのメンバー。
れんかさんは、このクラスメイトに出会って可能性を開き、
自信にあふれ、大きく飛躍しました!

そして見守ってくれた家族。身は離れていても、心は固くつながっていた。
それを見せてくれた、素敵なご家族。

いつも笑顔だったわけじゃない。
怒ったり、喧嘩したりもしたよね。
それでも大切な仲間だ✨
卒業おめでとう!!

素晴らしい感動の卒業式が終わり、私はほっとして
午後からお昼寝。
起きたら家の中がいいにおい。
・・・
「ちーちゃん、誕生日おめでとう!!」
・・・
サプライズしてくれた・・。なんてかわいい子たちなんだ( ;∀;)

せっかくならと、冷蔵庫からヨーグルトやフルーツを出して
みんなでデコレーション。
ありがとう。最高にうれしい、いい日だ(*^^*)

次の日。れんかさんの出発の日。

学校のみんなが見送ってくれました。

終始笑顔で、手を振るれんかさん。
やり切った!と、気持ちよいくらいの、すがすがしい笑顔で。
この光景、忘れないでほしいな!

でも在校生には、あと一週間学校がある。
この写真の後、泣き崩れたカンナさん。
そうだよね。さみしいよね。
イチが一生懸命、慰めてくれていました。

なおきくんは、迎えに来たお母さんに、精一杯の気持ちを込めて、
たった一人で卵焼を作り上げました。
お母さんが喜んだのは言うまでもありません(*^^*)

そして、かんなさんも一年間の留学を終え、帰路につきました。
みんなが声をかけてくれるたびに、満面の笑みで答えるカンナさん。
泣かないようにと、一生懸命笑う、かんなさん。

でも船が動き出す少し前に、とうとう涙があふれだしました。
一年間の間に、たくさん流した涙。
それは、最初は悔し涙だったよね。
いろんなことが、なかなかうまくいかない、そんな涙だった。
でも、最後に流した涙は、やり切った、自信に満ちた涙。
そして、みんなを想う、涙だったと思います。

誰よりもたくさん泣いて、そして誰よりも、たくさん笑ったカンナさん!
みんな、また帰っておいで。
ここでいつでも、待ってるよ!!

留学生たちと、温かいまなざしで関わってくださった皆さん、
本当にありがとうございました!!
出会いって不思議だね
くらしの学校「えん」の事業として、子どもしまキャンプを20年、
その後、新たな事業として始めたしま留学は、もう7年目。
その間、たくさんの出会いを経験してきました。
今年出会った「えん」の留学生は3人。別の里親さんのもとへ留学し、
一年越しに上五島に戻ってきてくれた留学生も合わせたら、4人!!
この素敵な笑顔の4人には、きっと神様が出会わせてくれた✨

普段は別のおうちに留学しているスバルくん。
バレンタインのお返しにと、一緒に収穫したサツマイモで、
スイートポテトを作ってきて、お泊りに来てくれました💛
(すごくおいしくてびっくり!!)

チーズ好きのスバルくんのために、夕飯は山盛りの
ポテトグラタン♪
朝食は、以前作ったら喜んでくれたなあと思い出し、
野菜ケーキを!(おかずです)
こちらも一緒に掘った「じゃがいも」と、人参を合わせて
バターで焼き、ケーキ型に入れ・・

えんの卵と、主人の作った「手塩」を合わせて、、、

オーブンで焼くのですが・・張り切って前の日に下ごしらえして
一晩、冷蔵庫に入れていたので、ケーキ型も素材も冷え冷えすぎて、
なかなか焼けない💦
この日は朝から学校だったので、泣く泣く「卵が半熟の野菜ケーキ」と
なってしまいました( ;∀;)(卵が新鮮だから許される・・💦)
それでも、美味しい美味しいとおかわりしてくれたスバルくん、
ありがとう!

寝る前も、それはそれは楽しそうでした。
そんな姿を見て、ふと思いました。
この子たちって、偶然の出会いなんだよな・・
たまたま同じ年に、留学を希望して、ここにやってきた仲間。
でも・・たまたま、とか、偶然、という言葉ではしっくりこない。
出身も、年齢もバラバラのこの子たち。
もしかしたらやっぱり、五島でこのタイミングに一緒に留学することは、
運命だったのかもしれないな。
この子たちの最高に楽しそうな様子を見ていると、そう思わずにはいられません(*^^*)

話は変わって。
今年の初春は、五島列島にイワシの大群が押し寄せました。
ここまでの大群は、もう30年以上前以来のことだそう。
島の人たちが全員「もうイワシは飽きた・・」とつぶやいてしまうくらい、
1か月ほどイワシ三昧でした(笑)

刺身、酢で〆たり、塩焼きや・・といろいろ試しましたが、
私は甘露煮が一番美味しかったです♪

またまた話は変わって。
息子が高校進学のために長崎市内での寮生活を初めて、
あっという間にもう1年です。
のんびり屋でおっちょこちょいで、不器用で・・。
それゆえ困るごとも多くあるようですが、それでも自分の居場所を見つけて
高校生活に奮闘しています!

私の方は、自宅での透析もこの秋で丸8年となり、絶好調です!!
愛犬イチとの毎日の散歩が楽しすぎて、散歩のついでに拾い始めた
海ごみの数、なんと500袋以上。(自分でもビックリ!)
昨年の5月から毎日コツコツ続けて、いまではこんなに美しい海に
なりました!

そして、いつも私たち家族や、留学生たちに癒しを与えてくれるこの子。
やっぱり、イチとの出会いも不思議だね。
ありがとう💛イチ💛

椿の花で酵母を起こし、パンが焼けた!!
私の真正面に正座し、キラキラした瞳でこう言ったのは、
一年半前、留学の現地見学に訪れた時の、れんかさん。
(まだ今よりずっと髪も短く、あどけない表情だったな(*^^*))
「へえ!面白いね!必ずやろう!!」私もそういって、約束したんでした。
れんかさんが、留学終了直前、その目標を、見事達成しました。
何回もの失敗の上、ようやく大成功した、「椿の天然酵母パン!!」

失敗続きだった時、島の天然酵母のパン屋さんから、
れんかさんにアドバイスをいただきました。
「椿の花だけで酵母を起こすより、まずはリンゴで起こして、
途中から椿の花を入れてごらん」
そこでれんかさん、まずは、瓶にリンゴと水を入れて、酵母を起こしました。
でも、酵母を起こすには暖かい場所に置かないと。
この時の室温、12度前後💦寒い。
そこで2人で話し合い、「昼間は私の自宅透析をしている
ぽかぽかの部屋に置く。
夜は、れんかさんが酵母の瓶を抱いて寝る!!」
ことに決定!
れんかさんが、抱いて寝ること数日。
れんかさんの体温のおかげでしっかり泡が出て、ワインのような香りに♪

泡が落ち着いたところで、いよいよ椿の花を投入!

れんかさんの考えで、つばきの蜜を入れたいからと、
椿の「がく」はそのまま投入。

さらに抱いて寝ること数日・・
泡がぶくぶく!芳醇な香り!

酵母起こし、ひとまず成功でしょう!

途中、ほかの子も興味津々。
ホントにこれで、パンが膨らむの??

ざるで濾して・・

絞って・・

いよいよ元種にするために、強力粉と、ゴリリンの塩を投入。

数時間後、ぶくぶく!いいぞ!酵母は元気だ!

さらに強力粉と塩、水を加え・・

完成した元だねと、パンの材料(強力粉、手塩、メープルシロップ、
バター)を混ぜ合わせ、こねて、
パン生地ができた!

翌朝まで発酵させるため、寝る前に仕込みです。

翌朝。れんかさんは「ぱん!!」「発酵!!」と叫びながら起きてきた(笑)
ドキドキしながらオーブンに入れる。
ワクワクしながらオーブンを開ける!!
「うわーーーーーー!!!」と歓声が。

カンペキな仕上がり!!
香ばしい、天然酵母特有の香りが、たまらない✨
市販のイーストでは絶対に出ない香り!

れんかさんの起こした酵母の力で、ちゃんとパンが焼けた✨
感動です!!
今まで食べた、どの天然酵母パンより、ダントツでおいしい・・・( ;∀;)

パンのおいしさに、大興奮の朝でした。

そして離れに住むママリンのもとへ、焼き立てのパンを
走って持っていくれんかさんの後ろ姿が、朝日に照らされて
美しかったです(#^^#)

調理師で、料理の腕前抜群のママリンも、うーーーん、
これは最高にうまい!!と唸っていました。
分かれと出会いの心構え
一年間の留学終了まで、残りわずかとなってきました。
二人は地元へ帰り、一人は留学を延長します。
お互いが愛おしくて、大切に思っていることがよくわかる、
この日常の一コマ。

もうすぐお別れだからと、素敵なプレゼントをいただきました。
「五島ヒノキ」でできています!!

プレゼントしてくださったのは、町の地域おこしとして、地元の
森林組合で働く田代さん。
5月に一緒に世界遺産の野崎島に行ったとき、子どもたちの写真を
たくさん撮ってくださってました。
その写真をもとに、木にプリントしたものだそうです。
五島ヒノキは建築用材として使用されますが、使えない丸太もあり、
その有効活用として、さまざまアイディアを出し、活動してくださっています。
素敵ですね✨

ホットペンを使って、木に字を書いていきます。
素敵な思い出の品になり、子どもたちも感動していました!(^^)!

私の母も、留学生たちに会いたいからと、車で50分かけて、
島の端から端へ駆けつけてくれました。
うちのにがりの粉末と、母の庭でとれたお花、エッシェンシャルオイルを使って、
おしゃれな「香りのにがり」を、一人づつにプレゼントしてくれました。

「いい香り~~~!!」女の子たち、嬉しそう(#^^#)

留学生たちと食べてくださいと、留学生の保護者さん自らがさばいた、
イノシシのお肉が送られてきました。
ママリンが、張り切って「イノシシシチュー」を作ってくれました。

みんなで掘ったジャガイモも、丸ごと入れて。
美味しい気決まっています✨

1年間、週に一回みんなで習った習字。
見事な上達で、留学生の保護者さんたちもびっくりしています。

土日は朝から、3人で手分けしてお当番を頑張ってくれます。
この日はれんかさんが、動物のお世話。
ニワトリ、ウサギ、カメ、ネコ、ヤギ、ポニー、それぞれに、
必要なお世話をします。
難しい仕事だけれど、特にれんかさんは、最初からほぼ完ぺきに
こなしてくれ、とても助かりました。

この日のカンナさんは、お茶碗洗い。
シンクまでピカピカにする技を、身に着けました!

この日のなおきくんは、洗濯干し。
お姉ちゃんたちから、「よく乾く干し方」を伝授してもらい、
この通り、立派な干し方です!沢山の量、一人でよく頑張ったね!!

ある日突然、なおきくんが学校から表彰状を受け取ってきました。
五島文化協会の短歌コンクールで、見事「秀逸」の賞!
「うろこぐも うらやましいな きみたちは
いつも自由に とんでいるから」
鳥肌が立ちました。なんて自由な感性なのでしょう・・・。

最初はできなかった給食着のアイロンも、完璧にできるようになったね。
素晴らしい感性はそのままで、これからもたくさん成長してほしいです。

去年の春に生まれた烏骨鶏のひよこたちも、こんなに大きくなった。

去年の春に、市内の高校に入学するため我が家を巣立っていった息子も、
大好きな野球を続けて、頑張っています。

15年間一緒に過ごした息子が家を出たら、どれだけの喪失感かと
心配でしたが・・・
留学生たちのおかげで、思いのほかへっちゃらでした!
心配は尽きませんが(*^^*)

たまに息子が帰省すると、太志兄ちゃんの取り合いです。

我が家を離れても、母の心配をよそに、たくましく、力強く、過ごしてくれています。
うまくいかないことも、多々あるようですが(笑)
それでも!
この笑顔で「ただいま!」と帰ってきてくれる。
それだけで十分満足です。

息子を見送るたびに、胸の奥がきゅんとさみしくなるのですが・・
家に帰ると留学生たちが待ってる。
そう思うと、寂しさは吹き飛んでしまうのです。
ありがとう、子ども達!!!

仲間と過ごす誕生日。お弁当の日。燻製。たまごやき。
留学中に誕生日を迎えたなおきくん。
ちょうど帰省してくれた息子、太志と同じ誕生月ということで、
合同誕生日会を開きました!

なおきくんのケーキのリクエストは、イチゴの乗ったチョコレートケーキ!
さあ、生みたての「えん」のピチピチ卵を使って、作ります。

スポンジもチョコ味。ふっくら焼けました!

「えん」のお決まり、真っ暗な部屋で、ろうそくとハッピーバースデーの歌♪

すっかり坊主が定着したなおきくんと、相変わらず坊主が似合う
高校野球部の太志兄ちゃん。息ぴったり(笑)

チョコレートケーキが、自分でも最高の出来で・・
これはまた作らなければなりません(#^^#)

サプライズで、二人のお姉さんからプレゼントをもらったなおきくん。
カンナさんから、手作りのキーホルダーと、知恵の輪セット。

れんかさんからは、本です!
二人とも、冬休みの帰省中に準備したそうで・・
なおきくんのためにと一生懸命選ぶ姿を想像すると、
何とも言えません(#^^#)

思いがけないプレゼントに、とっても嬉しそうでした✨

えんで収穫したサツマイモを切るカンナさん。

まだ朝の6時前。北小の「お弁当の日」です。
それぞれ一品づつ、おかずを作っています!

この日のために、卵焼きの練習を重ねてきたなおきくん。
無事にきれいな卵焼きが焼けました!
カンナさんも、お気に入りのさつまバターを完璧に仕上げ・・
れんかさんは手際よく、前日にポテトサラダを仕上げました。
名付けて「自給自足弁当」✨
なんと、買った食材は一切入っていません!!
子どもたちも大満足の出来でした。

この日は2か月に一度の主人のジビエの燻製日。

シカ肉のほかに、茹で卵やチーズも燻製に。
子どもたちのおやつになります。

今回のシカ肉は特に上質で、柔らかくジューシーで旨みもある。
このベーコン、美味しすぎて子どもたちと争奪戦で食べました!!

3月3日には、えんのみんなのおばあちゃん、ママリンがちらし寿司を
作ってくれました。
小学校のお友達も、お泊りに来てくれました。

朝は一緒にニワトリのお世話。
二人がなかなか鶏小屋から出てこないと思ったら・・
「卵が生まれる瞬間が見れた!!」と、大興奮で帰ってきました!(^^)!

その日のお昼。私は自宅で透析なので、子どもたちが昼食を作りましたが、
この二人、朝とった卵で、卵焼きを焼いてくれました。

作り方も、お味もまたく違う、それぞれの卵焼き。
お互いに「じょうずだね。おいしいね。」と言い合える仲。
素敵なお友達ができて、良かったね。
