カメラのレンズ越しに見た「上五島」そして「えん」
インターンで我が家に2週間滞在していた大学生3人が
帰路につき、ちょっと寂しい小野家。
うちの子ども達5人は、若いお兄さんお姉さんと
ずっとべったりとくっついて過ごし、幸せな2週間でした!
子ども達はみんな、気が付けば大学生の背中やお膝に
乗っかって過ごし、まるで兄弟のようでした。
時にはうるさいなあとか、休ませてくれーと感じた瞬間も
あったでしょうが(笑)ずっと笑顔で子ども達と接してくれた
3人に、大感謝です!
以下20枚写真を載せましたが、すべて大学生が撮った写真です。
若い子を受け入れるたび、思います。
・・都会の若者の目に、心に、上五島はどう映って
いるのかな。・・
写真を見て、それが少し分かった気がして、ちょっと
感動してしまいました。
カメラのレンズ越しに、大学生が見た
「上五島」そして「えん」




















中学校の体育大会
留学生、1メートル以上の魚をさばく!
見てください、彼のこの嬉しそうな表情✨
東京出身の小学生の彼は、上五島に1年間の留学中。
この島に来て、魚をさばくことが大好きになりました。
一日中でも、魚をさばいていられるくらいです。
すごーくすごーく楽しくて仕方がないそうです。
彼には島の漁師のお友達(彼は「師匠」と呼んでいます)が
2人いるのですが、その「師匠」が、放課後にシイラを
もってきてくれました。
1メートルを超えるサイズのシイラは、
大きすぎて、頭は出刃包丁と金づちで落としました。
漁師さんにさばき方を教えてもらいながら、1時間以上
時間をかけて、見事さばき終わりました。
終わった時、彼は全身ウロコだらけに・・(笑)
その日はお刺身に。(癖が全くなく、身はふわっとしていて
美味でした)それでもまだまだ身はあるので、
味噌漬けにして西京焼きに、みりん干しに、フライ用にと
たくさん加工してもらいました。
しばらくは、シイラ料理で食卓がにぎわいそうです。
ステキな師匠がいて、幸せ者です(*^-^*)
シイラを受け取ったリョウ君は大興奮で調理場に駆け込み、
私がカメラを持ってきたときには、師匠と一緒にすでに頭は落としてありました。
シイラの全身の写真が撮れなくて残念!それでも大きさは伝わると思います・・!

師匠の教えを真剣に聞いています。

いざ、自分で!

こんなにいい表情で魚をさばく小学生が、他にいるでしょうか(*^-^*)

想いがつながるお味噌づくり
インターンで滞在中の大学生、留学の子どもたちみんなで、
糀づくり、お味噌づくりをしました。
何といっても楽しいのは、糀づくり!
米10キロに火を入れるのも、薪と羽釜、せいろを使って。
薪の力で、素材の味が引き出されて、それだけで
ぐんと美味しくなります。

今回、種糀は知り合いの方のおすすめの「かわしま屋」
https://www.facebook.com/kawasimaya/
さんで購入。少し緑がかった、これまで使ったことのない
タイプの種糀でした。

蒸したお米を40度くらいに冷まし(糀は高温にさらすと、
死んでしまいます。生き物ですから・・!)
種糀をまぶします。


そしてもろぶたに盛っていきます。

ここから、もろぶたに盛って保温、保湿しますが、
我が家では風呂釜を活用。少し水を張った風呂釜に
もろぶたを重ねて入れて、薪で軽くお風呂を沸かすと
糀にぴったりの環境の出来上がり。

一晩で糀の菌糸がのびて、表面はうっすら白く花が
咲いたようになり、甘くて良い香りが。

今度は糀がぐんぐん成長して、糀自らが発する熱で
高温になるので手で優しくかき混ぜ、筋を付けて
熱を発散させます。
糀の状態で、毛布を掛けて保温したり、かき混ぜて
冷ましてあげたり、まるで赤ちゃんのお世話をしているよう。
この作業は、何度やっても楽しいし、大好きな作業。

糀づくりは、2日がかりで無事成功!
びっしりと、糀の花が咲きました。

糀の完成と同時に、今度は大豆10キロを蒸します。

琥珀色にホカホカに蒸された大豆は、見るから見おいしそう!
思わずみんなでお味見(^^)

しっかりと菌糸がのびた糀は、カチッと固まっています。
手で優しくほぐしていきます。

大豆はミンチ機にかけ、主人が手塩にかけて
作ったお塩「手塩」を混ぜ合わせます。
この作業は、10人全員で輪になってやったので、とても
楽しかったです。

良く混ざったら、お団子状に丸め、樽に詰めていきます。

最後に手塩で蓋をし、ぴったり重石をしたら、仕込み完了!
仕上がりは1年後。20キロのお味噌ができる予定です。
このお味噌は、来年の留学生たちと日々の食卓で
味わいます。

こうやって、その年の留学生が、来年の留学生のために
様々な加工品(発酵食品)を仕込んでいく。
「来年はどんな留学生が来るの~!?」と言いながら・・。
想いはずっとつながっていきます。1年後が楽しみです!
大学生との暮らし
今年は全部で6人のインターン生が決まっています。
2週間の間に、我が家の様々な仕事や暮らしを通して、
島暮らしを満喫してもらっています。
1週間ほど前から、そのインターンの大学生が3人滞在中。
いま我が家は10人で暮らしています!
大きいテーブルを2つ繋げてみんなで食卓を囲み、
なんでも大皿料理。
10人分のお料理は・・何とかなっています(笑)女子大生にも
どんどんお料理してもらってます(*^-^*)
子ども達は、家庭教師の経験がある大学生に宿題を見てもらって、
とても嬉しそう。
一緒に外を駆け回ったり、一緒にお風呂を沸かしたり、
一緒に種まきしたり、いっしょに地面に寝転がって
星空を眺めたり・・・。
きっと大学生にとっても、子ども達にとっても、
特別な2週間になるんだろうな。
みんなで冬野菜の種まき。

ツリーハウスはみんなの秘密基地!

宿題もはかどってます!

小学生の毎日の音読を聞くのも、大学生。何だかうれしそう・・!

人数が多いので、お風呂は2か所で。
大学生の男性二人は、毎日お風呂を沸かしてくれて・・
最初は火おこしできませんでしたが、最近とても上手に沸かしてくれます!
彼らにお風呂の沸かし方を教えたのは、「えん」の留学生たちです(^^)

女子大生まほちゃんは、お料理を頑張ってくれています!

小学生の動物ふれ合い体験
椿油を搾って食べよう!を行いました
15日に、無事に終わりました。
「えん」の敷地内で収穫した15キロの椿の実から、
約4.5ℓの椿油がとれました✨
特別な機械は何もいらない、薪と鍋があれば絞れる、
とても原始的な「炒り搾り」の製法のため、
手間と時間はとことんかかります。
この3連休で秋のしまキャンプも開催したので、島内外から
たくさんの方々が集まってくださって、どんどんお手伝いしてくださいました。
今「えん」に滞在中のインターンの大学生3人も、
力仕事を頑張ってくれて、助かりました。
朝8時から始めて、油が完成したのは17時ごろ。
もうみんなへとへとでした。
夕飯には、椿油絞りを手伝ってくださった方全員に声をかけて、
天ぷらパーティー!
絞ったばかりの椿油100パーセントを使ったので、
天ぷらはカラッと揚がっていて、炒り絞り独特の
香ばしさが最高。
何と33名での天ぷらパーティーとなりました。
子ども達がコツコツとってくれたミナ貝の炊き込みご飯や、
差し入れのタコで酢の物、ママリンの手作りプリンや
手塩で作った五島うどん、えん自家製麦茶など、
みんなで美味しくいただきました(^^)
がんばって絞った分、最高の美味しさ✨
椿油はオレイン酸が豊富で、酸化しにくい高級な油です。
使うたびに丁寧に濾せば、丸一年使えるという
優れモノ。これからまた1年、美味しい椿油の天ぷらが
食べられて、幸せです。
椿の実は、すべて「えん」内で収穫したもの。
採ってくれたのは、地元小学校の5・6年生と、
えんの留学生、そして、今2週間のインターンで滞在している
3人の大学生。全部で20キロほど収穫できました!

手前が木に実っている状態。奥がそれをむいて取り出した中身。

さあ、イベントの日には、朝8時から作業スタート。
椿の実から種を取り出す作業から一緒に。

その種(こちらでは、かたしの実、と呼びます)を
大きな鉄窯を使い、薪で炒っていきます。香ばしい香りが漂います!

煙くて暑いし熱い!けど、頑張っています。

煙さと暑さ対策ばっちりで、頑張っていただきました(笑)

10時のおやつには、掘りたてサツマイモをホカホカに蒸したもの、
そして自家製梅ジュース。大人気であっという間にからっぽ!
ちなみに3時のおやつは、えん自家製麦茶と、椿の花びらケーキ
(朝から焼きました♪)
写真を撮り忘れてしまいましたが・・みんな喜んでくれました!

さあ、炒った椿の実を、石うすと杵ですり潰していきます。

みんなで息を合わせて、いっちにっ、いっちにっ!
これを交代しながら、数時間やり続けます・・
腰が・・痛くなります💦

綺麗なペースト状になるまで根気よくすり潰したら、
大鍋で沸かしたお湯の中に投入。
煮ていくと・・

油が浮いてきます!!ていねいにすくい続け・・

水分を飛ばすために、別鍋で煮ます。
熱く熱した炭を入れても、じゅーーーっと言わなくなったら、
水分が飛んだ証拠。

あとは濾すだけです。
まずは、ザルであらごし。そのあと、目の細かい濾し布で
仕上げます。

綺麗な油の完成!

うーん、こうやって見ると、色がつき過ぎました。
本来は美しい黄色い油になるはずでしたが・・
最後に煮詰めすぎて、なべ底のオリが、焦げてしまったのが
原因のようです。
加減がなかなか難しいですね・・。

でも、油は黒っぽくても、天ぷらにするといい色に!
100パーセント、この日に絞った椿油だけで天ぷらに。
なんて贅沢✨

みんなでパーティー!

留学生がコツコツ採ってきてくれた「ミナ貝」で作った
炊き込みご飯は、羽釜で炊いて香ばしく、こちらも大人気でした。

しまキャンプも行ったので、2泊してくれた方とは、食事も
外で楽しみました。
今獲れはじめている「あご」で干物を作り、炭で焼いて。

賑やかで、楽しい連休でした!
(このあご、留学生がさばいてくれたんですよ!)

山村留学生が、毎日新聞にて紹介されました。
小学生の椿の実収穫体験
椿油絞りイベントのお知らせ※日程変更になりました!!
くらしの学校「えん」の、秋の恒例イベントです♪
日時・・ 9月15日(日)9時頃から17時頃まで
お好きな時間にお越しください。(雨天決行)
※夏のしまキャンプに来てくれたお子さんには、もう一週間後
の日程をお伝えしていましたが、諸事情によりこの日程に
変更になりました。申し訳ありません!
・動きやすい服装で来てください。
・ポニーや生まれたてのヤギ💛など、動物たちと
ふれ合いながら椿油が絞れます♪
・くらしの学校「えん」手作りのお菓子とお茶を準備します♪
・椿油絞りの作業をしてくださった方を、当日の夕食の
椿油天ぷらパーティーにご招待します♪
14.15.16日は、くらしの学校「えん」秋の
しまキャンプも同時開催です。
島外の子どもたちが数名参加します。
インターンの大学生3人と、えんの留学生も一緒に絞ります。
みんなで楽しく過ごしましょう(^o^)/
お気軽にお越しくださいね。
写真は、去年の椿油絞りの様子です。


